ディズニーランド・リゾート:「明日は、科学、冒険、理想における新しいフロンティアを提供します。原子時代、宇宙への挑戦、そして平和で統一された世界への希望です。」 ウォルト・ディズニーは1955年夏、ディズニーランド・パークにトゥモローランドを作り、「これから起こる建設的なことを予言し、未来に足を踏み入れよう」と呼びかけました。
ディズニー・バケーション・クラブは、ウォルトの宇宙時代の楽観主義、そして偉大で美しい明日を追求する遊び心に満ちたディズニー・レジェンドたちにインスピレーションを得て、すべての始まりの地であるディズニー・デスティネーションに初のメンバー・ラウンジ「スター・ビュー・ステーション」を開設しました。
ディズニーランド・パークにオープンしたこのラウンジは、ウォルト・ディズニーのカルーセル・オブ・プログレスやアメリカ・シングス、イノベンションズ、スター・ウォーズ・ローンチ・ベイなどがある円筒形の建物、トゥモローランド・エクスポセンター内に、対象メンバー*を「ホーム」として招待するものです。
「エアロック」のトンネルを抜けると、近隣のアースポート(ディズニー・バケーション・クラブ・リゾート)やエクスカーション(ディズニー・バケーション・クラブのエクスチェンジオプション)の軌道上の映像が流れ、「昨日の明日」の精神を表現した曲線、大胆な色彩、幾何学的形状など、原子時代の近未来的雰囲気を感じさせる「宇宙」に出会えます。
ペンダントライトやレトロモダンな調度品、六角形のタイルカーペットなど、テーマを象徴する細部の装飾もさることながら、ひときわ目を引くのが2つの壁画です。ディズニー・レジェンドのジョン・ヘンチ(John Hench)とハーブ・ライマン(Herb Ryman)が描いた壁画は、ラウンジの洗練されたスタイルにふさわしい彫刻的なディズニー・バケーション・クラブのメダリオンを挟み、ウォルトのアイデンティティである飽くなき未来志向を反映しています。
左は、1964-65年のニューヨーク万博で「カルーセル・オブ・プログレス」のアトラクションがあったパビリオン「プログレスランド」のコンセプトアートで、ディズニー・レジェンドのジョン・ヘンチが制作したものです。1967年にディズニーランド・パークに移転した際、現在スター・ビュー・ステーションがある建物と同じ建物に、プログレス・シティの立体模型が設置されましたが、このコンセプトは後に現在のEPCOTへと発展していきます。
編集後記:上の「スター・ビュー・ステーション」のロゴに使われているレトロモダンなフォントに見覚えがある方は、1952年にウォルト・ディズニー(WEDはWalter Elias Disneyの略)がディズニーランド・パーク建設のために設立したデザイン・開発組織「WEDエンタープライズ」のロゴ加工に使われているのを覚えているかもしれませんね。1986年にWEDがウォルト・ディズニー・イマジニアリングになったときにロゴが変更されました。ウォルト・ディズニー・イマジニアリングの関係者によると、スター・ビュー・ステーションのロゴは、WEDエンタープライズ以降初めてこのフォントを使用したとのことで、その名誉に身が引き締まる思いです。
そして右は、1967年から1985年まで「アトモビル」に乗ったゲストを分子の世界へと誘ったオムニムーバーアトラクション「アドベンチャー・スルー・インナースペース」(Adventure Thru Inner Space)の待ち行列にある巨大な顕微鏡のハーブ・ライマンのレンダリングです(このアトラクションは後にスター・ツアーズに引き継がれました)。
その近くには、お子様向けの映像エリアがあり、ディズニー・レジェンドであるメアリー・ブレア(Mary Blair)(世界中の「イッツ・ア・スモールワールド」のアトラクションから、グランドキャニオンのコンコースタイル壁画、そして伝説の5本足のヤギまで、その独特のスタイルはいたるところで見ることができます)の手によるトゥモローランドの旧壁画が、テキスタイルで表現されたウォールフリーズを見ることができます。この壁画は、このスペースの楽観主義に共鳴し、「子供たちの創造的なエネルギーの精神」(The Spirit of Creative Energies Among Children)を称えています。
ラウンジのお子様向けスペースには、ディズニーには欠かせないメアリー・ブレアが描いた「子供たちの創造的なエネルギーの精神」の象徴的な壁画をテキスタイルで表現したものが設置されています。
ラウンジには、ミッドセンチュリーモダンな米国の住宅に数多く飾られた浮き彫りの地図「ウィトコ世界地図」のカスタムレプリカが設置されています
1964-65年の万国博覧会のパビリオンで、「カルーセル・オブ・プログレス」のアトラクションがあった「プログレスランド」は、1967年に現在の「スター・ビュー・ステーション」のあるトゥモローランドの建物に移設されましたが、このラウンジの壁画は、そのコンセプトアートとして、ディズニー・レジェンドのジョン・ヘンチが描いたものです。
また、ラウンジのメインスペースには、1967年から1985年まで開催されたトゥモローランドのアトラクション「アドベンチャー・スルー・インナースペース」に登場した巨大な顕微鏡が壁画として描かれています。この作品は、ディズニーランド・パークの最初のコンセプトアートを制作したことで有名な、ディズニー・レジェンド、ハーブ・ライマンの作品です。
ディズニー・バケーション・クラブのロケットがスター・ビュー・ステーションに向かう様子を曲線で表現した壁画は、ラウンジに展示されている歴史的なS-1宇宙ステーションの模型からインスピレーションを得たもので、セルフィー用の特別な「空間」として作られました。
また、お子様向けのコーナーでは、ミッドセンチュリーモダンな米国の住宅に飾られていた象徴的な浮き彫り地図「ウィトコ世界地図」へのオマージュも展示されています。この大量生産された地図は、アーティストのウィリアム・ウェステンヘイバー(William Westenhaver)が西部国際貿易会社(Witco)のためにデザインしたものです。スター・ビュー・ステーションに展示されている作品は、ウェステンヘイバーの孫娘とその家族がラウンジのために制作したレプリカです。
ラウンジの奥の壁(無料のティーサービスやコカコーラ フリースタイルのソフトドリンク、ラウンジのトイレへの入り口があります)付近で飲み物を飲みながら、20世紀半ばにディズニーのテレビシリーズで何度も登場した 「スペースステーションS-1」の模型を探してみてください。 このモデルは、1955年に放映されたテレビシリーズ「ディズニーランド」の「マン・イン・スペース」で初めて登場し、宇宙開発への挑戦に向けて準備を進める米国の様子を紹介しました。同シーズンの後半には、「人間と月」というエピソードで、有人月周回飛行の拠点として重要な役割を果たしました。そして1962年、ウォルト・ディズニー自身が「ディズニーの魔法の世界」のエピソード「スパイ・イン・ザ・スカイ」でこのモデルを発表しました。
また、1955年から1967年までトゥモローランドに登場した、銀色のスーツを着た「スペースガール」とともに歩くキャラクター「K7」が着ていた宇宙服も、メンバーの皆さんのお越しをお待ちしています。ウォルト・ディズニー・イマジニアリング・コレクションから貸し出されたこのスーツには、次のようなプレートが添えられています。「1955年のディズニーランド開園から1967年のリニューアルまで、トゥモローランドには勇敢な宇宙旅行者の2人が住んでいました。トゥモローランドのアイコンとして、またウォルト・ディズニーの楽観的な未来像の大使として、2つの役割を果たした探検家たちに、世界中のゲストが出会い、交流を深めることができました。」
ウォルト自身がそうであったように、スター・ビュー・ステーションも空想と未来に一歩ずつ足を踏み入れています。爽快な探検と安らぎの隠れ家のような場所です。そして、それは純粋なメンバーシップ・マジックです。
1950年代から60年代にかけてディズニーランドで活躍した「K7」の宇宙服も、ラウンジに展示されているトゥモローランドの秘蔵品のひとつです。
スター・ビュー・ステーションの「エアロック」トンネルを抜けると、「アースポート」(ディズニー・バケーション・クラブ・リゾート)や「アース・エクスカーション」(ディズニー・バケーション・クラブのエクスチェンジオプション)のポスターが飾られています。
ラウンジで浮かんでいるのは、1962年に放送された「ディズニーの魔法の世界」でウォルト・ディズニー自身が登場するなど、ディズニーのテレビ番組に何度も登場したS-1宇宙ステーションの模型です。
ディズニー・ファイル・マガジンのスタッフが新ラウンジのお気に入りの細部を撮影した映像は、このQRコードをスキャンして、数々の賞を受賞したメンバー向けYouTubeシリーズ「ディテール発掘」のスター・ビュー・ステーションエピソードをお楽しみください。
*1ページ下部の重要な資格要件をご参照ください。なお、スター・ビュー・ステーションはディズニーランド・パーク内にあるため、ご利用にはテーマパーク入場券(別売)とテーマパーク予約が必要です。