今回は、新しいディズニー・バケーション・クラブのキャビンがオープンしたディズニー・フォート・ウィルダネス・リゾート内のトライサークルDランチのアニマル・オペレーション・マネージャーを特集します。私たちが見る限り、この界隈で最もクールな役割を担っているジェイについて、もう少し詳しくご紹介しましょう。(続きをお読みいただければお分かりになるはずです!)
馬と戯れるウォルト・ディズニー
ジェイ—トライサークルDランチ アニマル・オペレー ション・マネージャー
ディズニーファンの多くは、「すべては一匹のネズミから始まった(it was all started by a mouse)」という言葉を何度も耳にしていることでしょう。しかし、実際は一頭の馬からだったのではないでしょうか?
ウォルト・ディズニーが初めて売った作品は、ネズミでも幸運のウサギでもなく、彼が子供の頃に描いた、ミズーリ州マーセリン(Marceline)にいるルパートという馬のスケッチでした。ウォルトはそのスケッチを馬主である 「ドック」・シャーウッドに5セントで売りました。その後数十年間、ウォルトはより有益な芸術的活動を追求する一方で、馬への変わらぬ愛を持ち続けました。そして、ハリウッドで馬に乗ってポロ競技をしながら、映画制作の契約を結ぶことになります。ウォルトは、グーフィーの『How to Ride a Horse』(1950年)のようなアニメに馬を登場させていました。そして1951年、ウォルトは独自の魔法の王国を夢見始め、ディズニーランド・パークでの馬の使用について助言し、最終的にはその世話をするために、オーウェンとドリー・ポープ夫妻を雇いました。(ポープ夫妻がディズニーランド・パークの舞台裏にある家で、パークの馬やその牧場「Circle D Corral」の世話をしながら暮らしていたことで有名ですが、ディズニーのデスティネーションを「我が家(home)」と呼ぶという点では、ディズニー・バケーション・クラブのメンバー様の先を行っていたのではないでしょうか。)
それから何年も経って、ウォルトが構想した広大な「フロリダ・プロジェクト」には、ディズニーのフォート・ウィルダネス・リゾートのオープンに先駆けて、トライサークルDランチに馬を収容するキャンプ場の計画が含まれていました。
同じように馬に夢中で、ウォルトと同じように家族経営の農場(ただしミズーリ州ではなくニューヨーク州西部)で育ったのが、トライサークルDランチ、アニマル・オペレーション・マネージャーのジェイ・サンダーソンでした。牧場の牛やヤギ、馬の世話を手伝わされていた子ども時代、ジェイは幼い頃から、家畜の世話の質が家畜だけでなく家族の生活の質にも影響することを学びました。
それはジェイが当初は目指していなかったトライサークルDランチでキャリアを積む原動力となった考え方です。
「農業を仕事にしようとは、全く考えていませんでした」と、ジェイは、ディズニー・ファイル・マガジンに語っています。「というのも、大部分は、私があらゆるチャンスがあることに気づかなかったため、より安全な従来のルート、つまりビジネスを選び、その後、ディズニー・カレッジ・プログラムに応募したのです。」
しかし、トライサークルDランチで6か月間の予定で勤務することになってからすべてが変わりました。それから20年近く経った今も、ジェイはその牧場で 「地球上で最も幸せな馬(The Happiest Horses on Earth)」の世話をし、ステージ上でもステージ外でも馬が成長していくのを助けています。
「馬を成功に導くことが重要です」、とジェイは自身の役割について語ってくれました。「キャストメンバーと同じように、特定の役割に適した馬とそうでない馬がいます。たとえば、マジック・キングダム・パークで開催されるミッキーのノット・ソー・スケアリー・ハロウィーン・パーティーで、ヘッドレス・ホースマンの象徴的な馬として最適な馬はほんの一握りかもしれません。シンデレラのロイヤルコーチにも同じことが言えます。シンデレラの物語に忠実で、かつ本物らしく見えるショー要素を提供するために、彼女の馬車を引く従者たちは、身長や外見が揃っていなければなりません。」
ジェイは、多くの写真に写っている白いシェットランドポニーのリリー(リリアン・ディズニーにちなんで名づけられ、シンデレラのポニーとして初めて牧場で生まれたという名誉の持ち主)でさえ、シンデレラの馬車を初めて引くまでに、生まれた瞬間から4年間の訓練を受けたと語りました。現在、リリーはディズニーのフェアリーテイル・ウェディングで、絵に描いたようなかぼちゃの馬車を引いて「ヒッチを先導」しています。
「子供の頃の馬と同じように、トライサークルDランチの馬たちは、私だけでなく、チームのみんなにとって家族のような存在です」、とジェイは続けます。「馬をどのようにケアしているかをお客様に間近で見ていただけることは、私たちの仕事のやりがいの1つです。そして今、ディズニー・バケーション・クラブのメンバー様が定期的にディズニー・バケーション・クラブを訪れてくださるようになり、私たちと同じように、この素晴らしい動物たちを愛してくださることをとても嬉しく思っています。
次にディズニー・フォート・ウィルダネス・リゾート・キャビンに「帰宅」する際には、ぜひトライサークルDランチに立ち寄って、ディズニー・バケーション・クラブのメンバー様と同じようにこの場所を「我が家(home)」と呼ぶ90頭以上の幸せな馬たちを間近でご覧ください。ジェイを見かけたら、「hey(やあ)」と声をかけてみましょう。あるいは、こんな挨拶はどうでしょう:「hay(干し草)」。(...失礼、馬ネタのダジャレはもうやめておきます。)
トライサークルDランチで新しい友達を作る若いゲスト
「メンバーシップ・マジック・インサイダー」のEメールニュースレター、Disney のブログ「Life at Disney」(sites.disney.com/lifeatdisney/より、「従業員ストーリー(Employee Stories)」セクションをご覧ください)、そして、ディズニー・ファイル・マガジンの各号で、「メンバーシップ・マジック・メーカー」のプロフィールをご覧いただけます。